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【編集部記事】米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、電子書籍販売にからむ独占禁止法関連の調査について、EU公正取引委員会がAmazon欧州法人に”シロ判定”を出す可能性が出てきたとのこと。
EU公正取引委員会は昨年6月から、Amazon社/出版社の間で交わされている電子書籍販売契約に「ライバル電子書籍ストアより優遇するように」と明文化されている点について、独禁法違反に当たるかどうか公式に調査を始めていた。本件について、Amazon欧州法人はEU公正取引委員会側から指摘されている修正要求に応じる模様で、それと引き換えに適法判定を勝ち取るシナリオを始動させたとのこと。
欧州では過去数年間、ドイツ国内で書店や出版社団体等がAmazon社を独占禁止法違反などで何度か訴えたことがあるか、すべてAmazon側が勝利している。ただEU政府相手になると、Amazon社は別件(ルクセンブルクを介した電子書籍VAT税の徴収回避)で調査対象となっている関係もあり、販売契約問題では譲歩しておいたほうがコスト安と計算した模様。【hon.jp】
The Digital Readerの記事( http://the-digital-reader.com/2016/10/04/sources-say-amazon-seeks-settle-eu-antitrust-ebook-investigation/ )