『すきって いわなきゃ だめ?』辻村深月(作)/今日マチ子(絵)/瀧井朝世(編)/岩崎書店/5月21日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介

NetGalley
noteで書く

《この記事は約 5 分で読めます(1分で600字計算)》

 恋愛観や結婚観、ジェンダー観などが変わりつつある今。“人を好きになる”という純粋な気持ちと、現代の感覚に響く恋を描いたシリーズが誕生しました。

 発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。

 書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。

すきって いわなきゃ だめ?

辻村深月(作)/今日マチ子(絵)/瀧井朝世(編)/岩崎書店

内容紹介

すきって いわなきゃ だめ? 大人気作家が恋をテーマに贈る新シリーズ、創刊!

 恋愛観や結婚観、ジェンダー観などが変わりつつある今。“人を好きになる”という純粋な気持ちと、現代の感覚に響く恋を描いたシリーズが誕生しました。これから恋を知る人、今恋をしている人、かつて恋をしていた人へ贈る珠玉の絵本です。

『すきって いわなきゃ だめ?』辻村深月・作/今日マチ子・絵

◆ ストーリー

「すきなひといないの?」とみっちゃんにきかれた。わかんないっていったけど、ほんとうはこうくんがすき。辻村深月と今日マチ子が描く、みずみずしい「好き」の風景。

◆ 作者プロフィール

辻村深月 (つじむら・みづき)
 1980年山梨県出身。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。2011年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、2012年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、2018年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。

今日マチ子 (きょうまちこ)
 漫画家。1P漫画ブログ「今日マチ子のセンネン画報」の書籍化が話題に。4度文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に選出。戦争を描いた『cocoon』は「マームとジプシー」によって舞台化。2014年に手塚治虫文化賞新生賞、2015年に日本漫画家協会賞大賞カーツーン部門を受賞。短編アニメ化された『みつあみの神様』は海外で23部門賞受賞。近著に『センネン画報 +10years』『もものききかじり』『ときめきさがし』など。

瀧井朝世(たきい・あさよ)
 1970年東京都出身。慶應義塾大学文学部卒業。出版社勤務を経てライターに。WEB本の雑誌「作家の読書道」、『きらら』『週刊新潮』『anan』『クロワッサン』などで作家インタビュー、書評などを担当。TBS系「王様のブランチ」ブックコーナーのブレーンを務める。著書に『偏愛読書トライアングル』『あの人とあの本の話』。

◆「恋の絵本」シリーズについて 瀧井朝世

 小さい頃、わたしのまわりには、たくさんの「お姫様が王子様と結婚してめでたしめでたし」という物語がありました。それは遠回しに、女の子は男の子に守られるものだ、富と地位を手に入れることが幸せとなのだ、という価値観を植え付けるものであったのではないかな、という気がしています。

 一方、幼稚園や小学校では、「みんな好きな人がいて当然である」「好きな人がいるなんてなんだか恥ずかしい」という、矛盾した空気がありました。

 だから私は、「好き」をめぐる悩みや疑問があっても、誰にも打ち明けられませんでした。 そんな時に、自分の気持ちに寄り添ってくれ、自分を肯定する一助になってくれるもの――たとえば絵本――があったらよかったな、と今では思うのです。

 恋愛を描いた名作絵本はこれまでにもあります。ただ、恋愛観や結婚観、ジェンダー観が変わりつつある今の世の中で、「好き」という素朴な感情を肯定しつつ、現代の感覚に響く恋の絵本があってもよいのではないか。 そんな思いから、このシリーズは生まれました。

 この人ならそんな話を書いてくれると信頼する作家陣、作家の世界観を豊かなイマジネーションで可視化してくれると確信する画家陣が、参加を表明してくれました。

 子どもたちの気持ちの傍らにいてくれるものであると同時に、大人にとっても、今も心の中にある痛みや切なさに響くもの、慰めや励まし、ときめきにつながるものが出来上がったと自負しています。ぜひ、ページをめくってみてください。

おすすめコメント

 辻村深月と今日マチ子が描く、「好き」の風景!

  • ラストの叙述トリックは、どきっとすること請け合い!
  • 絵の今日さんは、主人公をたくみな構図と繊細な心理描写で見事に描き、ラストの驚きにつなげています。要注目!
◆ 恋の絵本シリーズ(全5巻)概要

シリーズ監修:瀧井朝世
体裁:A4変型判/各32頁/ハードカバー
定価:各本体1,500円+税
対象年齢:5、6歳~一般

ラインナップ

①『すきなひと』2019年5月刊 桜庭一樹(作)/嶽まいこ(絵)/瀧井朝世(編)
②『すきっていわなきゃだめ?』2019年5月刊 辻村深月(作)/今日マチ子(絵)/瀧井朝世(編)
③『まっくろいたちのレストラン』2020年 島本理生(作)/平岡瞳(絵)/瀧井朝世(編)
④『こはるとちはる』刊行時期未定 白石一文(作)/北澤平祐(絵)/瀧井朝世(編)
⑤『タイトル未定』刊行時期未定 村田沙耶香(作)/画家未定/瀧井朝世(編)

出版情報

発行形態:ハードカバー
ISBN:9784265022427
税抜価格:¥1,500 (JPY)
ジャンル:児童書/絵本
刊行日:2019/05/21
「すぐ読み」作品(※承認待ちなしですぐ読めます)

NetGalleyの紹介ページ

NetGalleyの使い方(公式ヘルプ)

https://netgalley.zendesk.com/hc/ja/articles/115003991694
(※情報提供:株式会社メディアドゥ)

noteで書く

広告

著者について

About HON.jp News Blog編集部 1957 Articles
HON.jp News Blogは、これからも本(HON)を作ろうとしている人々に、国内外の事例を紹介し、デジタルパブリッシングを含めた技術を提供し、意見を交換し、仮説を立て、新たな出版へ踏み出す力を与えるメディアです。運営は、NPO法人HON.jp メディア部会が行っています。
タグ: