インディー作家のオーディオ版が無許可で米アマゾンのアンリミテッドに組み込まれる

 この数ヶ月、米アマゾンのキンドル・アンリミテッド(以下KU)が提供するサービスに著書の参加を許可し、それとは別にオーディオ版をAudible.comで販売しているインディペンデント作家のオーディオ版が、「許可あり」としてKUに自動的に組み込まれている状態が続いていると、Eブックニュースのポータルであるデジタル・リーダーが伝えている。

 この待遇の問題点は2つ。ひとつは著者はオーディオ版までKUに組み込まれることを打診されていないこと。もうひとつは、KUでオーディオ版だけが視聴された場合に、その分の印税配分がないことが挙げられている。

 このことに気づいた著者やメディアからの問い合わせは、KDPのサポート部門とAudible.comの顧客サポート部門の間でたらい回しにされている状態だった。ようやくオーディオブック製作サポート団体ACXを通して回答が得られ、「技術的な問題で間違ってKUに供給されてしまったので、オーディオ版をKUから削除し、印税配分が決定したら各著者に知らせる」とのこと。

 デジタル・リーダーはインディー作家に、自著のオーディオ版がKUに入っているか各自確かめ、もし含まれていたらACXを通して削除と印税配分の申し立てをするように促している。

関連リンク

デジタル・リーダーの記事
https://the-digital-reader.com/2018/08/08/indie-authors-audiobooks-are-getting-dragooned-into-kindle-unlimited-without-permission-or-payment/

投稿者: 大原ケイ

NPO法人日本独立作家同盟 理事。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。