京大、戦前の教育用掛け図をネットで公開

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 京都大学(京都市左京区)は、旧制第三高等学校などで戦前まで使われた教育用の掛図356点を高精細デジタル画像化し、インターネットで公開した。ヨーロッパの版元にも残っていない貴重な掛図も含まれており、プロジェクトを進めた松田清人間・環境学研究科教授は「教育史、近代史の貴重な史料」としている。

 今回取り扱ったのは、旧制三高や京都帝国大学から受け継ぎ保管してきた掛図で、2年かけて整理、一部は修復してデジタル画像化したもの。各種の地図や標本図・動植物図や元素表のほか、日本唯一の現存セットである物理法則の解説図「チェンバーズ科学掛図」(1857年)、戦争にのめり込む時代状況を伝える「日本軍作戦経過略図」(大正3年登録)や大正天皇即位礼の図など。

 「京大付属図書館電子図書館」のホームページで自由に閲覧できるほか、掛図94点は2月7日から京都大総合博物館で実物を展示しているとのこと。

関連リンク

京大付属図書館電子図書館の「近代教育掛図」のサイト
http://edb.kulib.kyoto-u.ac.jp/exhibit/kakezu/

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