電子書籍エージェンシー・モデル訴訟、Apple制裁案についてCote判事「自由競争を促進する方向で考える」

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【編集部記事】米国時間8月9日、先月大手出版社がApple社と交わした電子書籍のエージェンシー・モデル価格契約を違法とする判決が下った裁判について、Apple社への制裁案に関する司法省・Apple社などの公聴会がニューヨーク連邦地裁で行なわれた。

 現地報道によると、本件を担当するDenis Cote判事は「電子書籍小売における自由競争を促進する方向で考えたい」として、司法省側が提案していたiTunes App Storeの課金リンク規制排除案や監視団設置は無用であると判断。さらに大手出版5社と5年間取引しない、という監視条件案についても、2年間程度で1社ずつとしか再契約交渉できない方式が望ましいとした。

 一方で、Apple側が指摘していたCote判事による証拠無視の批判についても否定し、結審済みであることを再度確認。8月末までに再度新しい制裁案を待つとして、それまで裁定を伸ばすことを表明した。【hon.jp】

問合せ先:Publishers Weeklyの記事(http://www.publishersweekly.com/pw/by-topic/digital/content-and-e-books/article/58664-judge-denies-apple-a-stay-suggests-compromise-on-doj-injunction.html )

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