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【編集部記事】紙書籍・電子書籍の価格比較ができるサイト「電子書籍サーチ」などの運営で有名なフリープログラマーのfujinyo氏は1月30日、日本で初めてとなる“言い値”モデル(Pay what you want、略称:PWYW Model)の電子書籍販売サイト「言い値書店」をオープンした。
PWYWモデルとは、ユーザーが好きな値段で購入できる販売モデルのこと。量子力学の技法からヒントを得た最新ビジネスモデルで、すでに米国では数年前からデジタルコンテンツ分野だけでなく、飲食店などさまざまな業界が実験を始めており、電子書籍業界では昨年、Humble Bundle社の電子書籍バンドル商品第1号が発売2週間で売上100万ドル(約8,000万円)を突破したことが話題となっている。
「言い値書店」では、さっそく作品第1号として「虚構ヒズミラクル」(著:忌川タツヤ)の縦組みEPUB 3.0版が投稿されており、0円から好きな値段で購入できるようになっている。
ビジネスの世界では、「合理的選択理論」に基づき、客は商品の選択肢が多い店舗を好むとされている。はたして“価格”の選択肢が多い店についてもその法則が適用されるのか、経済学的にも要注目だ。
いずれにせよ、魔神がランプから放たれたことだけは間違いない。
告知※なお、弊社hon.jpのシステム部でも、来週、同サイトにEPUB電子書籍「個人作家のためのPWYWモデル入門〜“電子”書籍という呼び方がなぜ本質的に正しいのか〜」を投稿し、公開実験を開始する予定です。
【hon.jp】
問合せ先:「言い値書店」サイト( http://www.iineshoten.com/ )