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孤高のミュージシャン、そして小説家。魂の最新長編書き下ろし。
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書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。
檸檬の棘
黒木渚/講談社
内容紹介
孤独と怒りを抱えた少女が、崩壊寸前の家族を捨て、 全寮制の中学校へ行くのは圧倒的なひらめきだった。
家を出て行った父と、それを受け止めた母、静かに悲しむ弟。四人家族の輪から最初に抜けたのは、私。
それでも私は「父親」という存在にいつまでも囚われている。
許せない、苦しい、わかってほしい。
私は「特別な子ども」になりたかった――。
「この話を書かずに、のうのうと作家人生を送れたら良かったのに――黒木渚」
4年ぶりフルアルバム「檸檬の棘」同名小説、ついに刊行!
出版社からの備考・コメント
校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。
※発売前の作品のため、ネタバレのレビュー投稿は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
おすすめコメント
この話を書かずに、のうのうと作家生活を送れたら良かったのに。
一年間の憂鬱な執筆期間を経て、誰にも読まれたくない私小説を完成させてしまいました。
「檸檬の棘」を書いたのは音楽家の私とは正反対の私です。臆病で、ひねくれもので、繊細な死にたがり。
そんな自分と対峙しなくてはならず、自己嫌悪と恥ずかしさでどうにかなりそうでしたが、この作品なくして私の作家人生は始まらないのだろうという予感もありました。
「檸檬の棘」を書き終えて以降、自分が創作するために生きているのか、生きるために創作しているのか分からなくなりました。
この先、私は何もかもを犠牲にしながら作り続けてゆく気がします。
―― 著者より
出版情報
発行形態:ハードカバー
ISBN:9784065177549
本体価格:¥1,400 (JPY)
ジャンル:文芸小説
刊行日:2019/11/05
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