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ドイツとオーストリアに300店舗を抱えるドイツの最大手書店チェーン・ターリア(Thalia)が、地方で55店舗を展開するマーヤシャ(Mayersche)との合併を発表したと、ドイツの業界誌 Börsenblatt が伝えている。
合併にあたってはまず、ドイツ連邦カルテル局の許可を得なければならないが、実現すればヨーロッパ最大の書店チェーンとなる。マーヤシャのオーナーであるファルター一族がターリアを経営する組合のパートナーとなり、マーヤシャCEOのヘルムート・ファルターが理事に加わる形となる。
ハーゲンに本社を置き、デュッセルドルフやドルトムンドなど西部に展開するマーヤシャの傘下には、スーパーやデパートで書籍を売る Best of Books(BOB)という書店があるが、これはそのままマーヤシャ傘下として残る。ターリアの年間売上高は9億5000万ユーロ、マーヤシャは6000万ユーロ。
ターリアのマイケル・ブッシュCEOは「ターリアとマーヤシャは統合することによって、書籍市場での存在感だけではなく、多様な流通経路を持つ、革新的な書店になれる」「ドイツの出版業界では、団結した方が成功できるのでいつも共闘できるパートナーを探しているんです」とコメントしている。
参考リンク
Börsenblattの記事(ドイツ語)