ドイツの最大手書店が地方チェーンとの合併を発表

《この記事を読むのに必要な時間は約 2 分です》

 ドイツとオーストリアに300店舗を抱えるドイツの最大手書店チェーン・ターリア(Thalia)が、地方で55店舗を展開するマーヤシャ(Mayersche)との合併を発表したと、ドイツの業界誌 Börsenblatt が伝えている。

 合併にあたってはまず、ドイツ連邦カルテル局の許可を得なければならないが、実現すればヨーロッパ最大の書店チェーンとなる。マーヤシャのオーナーであるファルター一族がターリアを経営する組合のパートナーとなり、マーヤシャCEOのヘルムート・ファルターが理事に加わる形となる。

 ハーゲンに本社を置き、デュッセルドルフやドルトムンドなど西部に展開するマーヤシャの傘下には、スーパーやデパートで書籍を売る Best of Books(BOB)という書店があるが、これはそのままマーヤシャ傘下として残る。ターリアの年間売上高は9億5000万ユーロ、マーヤシャは6000万ユーロ。

 ターリアのマイケル・ブッシュCEOは「ターリアとマーヤシャは統合することによって、書籍市場での存在感だけではなく、多様な流通経路を持つ、革新的な書店になれる」「ドイツの出版業界では、団結した方が成功できるのでいつも共闘できるパートナーを探しているんです」とコメントしている。

参考リンク

Börsenblattの記事(ドイツ語)
https://www.boersenblatt.net/artikel-thalia_und_mayersche_gehen_zusammen.1581240.html

HON.jp News Blogは、みなさまからの寄付金協賛金会費などによって運営されています。
NovelJam 2018秋 グランプリ贈賞式&審査員トークセッション
About 大原ケイ 110 Articles
NPO法人日本独立作家同盟 理事。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。