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アメリカでは1億6000万人が図書館貸出カードを持っておらず、1600万人が字を読めず、その根幹にあるのは収入格差問題だと指摘されている。ひとつの対策として、オーバードライブ社が手がける Instant Digital Card プログラムでは、この15ヶ月間で6万5000人のユーザーを獲得したと、経済誌フォーブスが伝えている。
このサービスを使えば、図書館貸出カードを持たない者でも、どこからでも何千タイトルものEブックやオーディオブックの中から本を選んで借りることができ、本の貸し借りに出向く必要もない。
オーバードライブ社の創設者CEOであるスティーブ・ポタッシュは「瞬時になんでも手に入るスマホ社会にピッタリですよ」という。このプログラムは忙しい母親から、急にスケジュールが変わるビジネスマン、そして近くに図書館がない人がターゲット層だ。
課題は電子図書館カードの存在を知ってもらうことで、娯楽だけでもビデオのストリーミングからEブックの定額読み放題サービスが台頭する中、次の素晴らしい本に出会える図書館というリソースを知ってもらうためにも、図書館や地元のコミュニティーと協力してオーバードライブ社のアプリである Libby を推進している。
ここで人気があるのはオーディオブックや、読み聞かせ機能付きの児童書、SFやファンタジーなどの speculative fiction そして紙でもベストセラーとなっている政治ノンフィクション、TV番組と提携した本などだという。
参考リンク
フォーブスの記事
https://www.forbes.com/sites/adamrowe1/2018/11/26/digital-library-cards-are-offering-thousands-of-ebooks-to-everyone/#2904736168f6
OverDrive社の電子図書館貸出カードのウェブサイト
https://company.overdrive.com/get-a-library-card/
アメリカの非識字率をとりあげたBBCのビデオニュース