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米Microsoft社(本社:ワシントン州レッドモンド)は現地時間の25日、現在シアトル市内で開催中のPCハードウェア開発者向けカンファレンス「WinHEC 2005」の基調講演において、現行のTabletPCハードウェアの未来形となる「Ultra Mobile 2007」のコンセプト機を披露した。
同社のBill Gates会長自身が壇上で披露したこのUltra Mobile 2007マシンは、「Haiku」というコードネームの社内プロジェクトとして進められているもので、7インチ型のカラー液晶ディスプレイを搭載。実際には現在各メーカーから販売されているTablet PC型ノートパソコンとは別ラインの、未来形デバイスとして特別披露された模様。基本的にはデスクトップPCを機能的に補完する800〜1000ドル程度のモバイルデバイスというコンセプトで構成チップレベルからの開発が進められており、Gates会長自身「重量は1ポンド近くで、バッテリーが1日持ち、カメラにも電話にもなり、タッチスクリーンによる手入力を実現し、音楽もビデオも再生できる」ものにしたいとのこと。展示会場ではすでにIntel社なども独自のUltra Mobile 2007マシンをデモ展示しており、現地メディアの予想では、実際にこのUltra Mobile 2007マシンが商品化されるのは、早くても来年以降になるだろうとのこと。
なお、同社ではこれと並行して、「Metro」と呼ばれる次期Windows「Longhorn」のXMLドキュメントフォーマットも発表。PDFの対抗馬として、今年夏にはリリースされる「Longhorn」ベータ版から搭載が予定されている。
【関連サイト】
米Microsoft社の「WinHEC 2005」サイト
http://www.microsoft.com/whdc/winhec/default.mspx
米Intel社が会場展示しているUltra Mobile 2007マシン(ExtremeTech.comより、一番下の赤いデバイス)
http://www.extremetech.com/article2/0,1558,1789893,00.asp
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