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生物学的な性、社会的な性、そして本人が自覚する性の問題を、家族4人の立場から、誠実に、時にコミカルに表現した青春小説。
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兄の名は、ジェシカ
ジョン・ボイン(著)/原田勝(訳)/あすなろ書房
内容紹介
4歳年上のジェイソンは、14歳のサムの自慢の兄だ。穏やかで優しくて、忙しい両親にかわって、小さいときからサムの面倒をよくみた。
サッカー部のキャプテンで、学校ではみんなの人気者。だけどこのごろ、少し様子が変わったみたいだ。
ジェイソンはある日、自分はトランスジェンダーであり、男であることが耐えられない、と家族の前で告白する。
大好きな兄の変化にサムはとまどい、閣僚の母親、その秘書を務める父親はうろたえる。
おりしも現首相が退任し、サムの母親は有力な次期首相候補になるはずだったが、ジェイソンのことがマスコミに取り上げられるようになり……。
『縞模様のパジャマの少年』のジョン・ボイン、最新刊。
トランスジェンダーは「病気」ではなく、自身の性の自覚の問題であることがはっきりと書かれている。
「性同一性障害」という用語もあるが、それそのものが治療の対象ではないことや、性的嗜好も、また別の問題であることがさりげなく、しかしはっきりと描かれている。
LGBTやトランスジェンダーのことが、わかりやすく物語の中で語られているので、読者は物語を楽しみながら理解を深めることができる。
出版情報
発行形態:ハードカバー
ISBN:9784751529478
本体価格:¥1,500 (JPY)
ジャンル:文芸小説 | 海外翻訳
刊行日:2020/04/16
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