『晴れ、時々くらげを呼ぶ』鯨井あめ/講談社/6月15日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介

『晴れ、時々くらげを呼ぶ』表紙
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 現役大学生、受賞! 第14回小説現代長編新人賞、受賞作品。

 発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。

 書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。

晴れ、時々くらげを呼ぶ

鯨井あめ/講談社

内容紹介

晴れ、時々くらげを呼ぶ 高校二年生の越前亨は、父親を病気で亡くしてからは母と二人で暮らしており、父親が残した本を一冊ずつ読み進めている。売れなかった作家で、最後まで家族に迷惑をかけながら死んだ父親のある言葉に、亨はずっと囚われている。

 図書委員になった彼は、後輩の小崎優子と出会う。

 彼女は毎日、屋上で雨乞いのように両手を広げて空を仰いで、「くらげよ、降ってこい!」と「くらげ乞い」をしていた。

 彼女を冷めた目で見つつ、距離を取りながら亨は日常を適当にこなしていたある日、亨は小崎が泣いているところを見かける。

 そしてその日の真夜中、クラゲが降った。

 亨は小崎のもとへ向かうが、小崎は「何の意味もなかった」と答える。

 納得できない亨だが、いつの間にか彼は、自分が小崎に対して興味を抱いていることに気づく――。

出版社からの備考・コメント

 校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

※発売前作品のため、発売後に読まれる読者の皆様のためにも、「ネタバレ」「外部書評サイトへのレビュー投稿」は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

おすすめコメント

 読みすすめながら、ふと、この小説はぼくが書いているのかもしれない、とおもった。読了後、ほんとうにそうだった、とわかり、こころの底が熱くなった。読んでいるひとと書いているひとが、ただひとつにつながれる。読書のささやかな奇跡が、すべての読者の上に、くらげのように降りおちる。
―― いしいしんじ

 現役大学生がみずみずしい筆致で描く、高校生の等身大の苦悩と成長。入稿作業のために3回読んで、3回ともホロっときました。本が好きで、物語の力を信じていて、読書が特別なことだと知っている著者による、本への愛に溢れた物語です。実際にくらげが降った時の感動を、噛みしめてください!
―― 担当編集者より

出版情報

発行形態:ソフトカバー
ISBN:9784065194744
本体価格:¥1,500 (JPY)
ジャンル:文芸小説
刊行日:2020/06/15

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