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現役大学生、受賞! 第14回小説現代長編新人賞、受賞作品。
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晴れ、時々くらげを呼ぶ
鯨井あめ/講談社
内容紹介
高校二年生の越前亨は、父親を病気で亡くしてからは母と二人で暮らしており、父親が残した本を一冊ずつ読み進めている。売れなかった作家で、最後まで家族に迷惑をかけながら死んだ父親のある言葉に、亨はずっと囚われている。
図書委員になった彼は、後輩の小崎優子と出会う。
彼女は毎日、屋上で雨乞いのように両手を広げて空を仰いで、「くらげよ、降ってこい!」と「くらげ乞い」をしていた。
彼女を冷めた目で見つつ、距離を取りながら亨は日常を適当にこなしていたある日、亨は小崎が泣いているところを見かける。
そしてその日の真夜中、クラゲが降った。
亨は小崎のもとへ向かうが、小崎は「何の意味もなかった」と答える。
納得できない亨だが、いつの間にか彼は、自分が小崎に対して興味を抱いていることに気づく――。
出版社からの備考・コメント
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おすすめコメント
読みすすめながら、ふと、この小説はぼくが書いているのかもしれない、とおもった。読了後、ほんとうにそうだった、とわかり、こころの底が熱くなった。読んでいるひとと書いているひとが、ただひとつにつながれる。読書のささやかな奇跡が、すべての読者の上に、くらげのように降りおちる。
―― いしいしんじ
現役大学生がみずみずしい筆致で描く、高校生の等身大の苦悩と成長。入稿作業のために3回読んで、3回ともホロっときました。本が好きで、物語の力を信じていて、読書が特別なことだと知っている著者による、本への愛に溢れた物語です。実際にくらげが降った時の感動を、噛みしめてください!
―― 担当編集者より
出版情報
発行形態:ソフトカバー
ISBN:9784065194744
本体価格:¥1,500 (JPY)
ジャンル:文芸小説
刊行日:2020/06/15
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