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密林では扱っておらず、神保町でも見つからない。弔堂にも京極堂にも置いていない本が――あります。
―― 京極夏彦
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書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。
滴水古書堂の名状しがたき事件簿 1
黒崎江治/講談社
内容紹介
大学は卒業したものの、進学も就職も選べなかった「私」こと楠田由宇子。
あるきっかけから、「滴水古書堂」という古本屋の店主の古戸時久と知り合う。古戸は右半身にあたる部分が、なぜか奇怪に蠢き、まさに「名状しがたい」動作をする男だった。さらに、店が取り扱う商品は、漫画やベストセラーなどは一切なく、名前を聞いたこともない人物の全集や手記、書簡のほか、英語やラテン語、さらには謎の言語で題名が書かれた本など、普通の流通から弾き出されたような奇妙なものばかり。訪れる客ももちろん、少ない。
しかし、物静かでトラブルのかけらもない店の空気に不思議な縁を感じた由宇子は働くことにしたのだった。
そんなある日、古戸を呼び出す一本の電話が店にかかってくる。なんでも、古戸の師匠のような老婆からの依頼だという。由宇子は古戸とともに鎌倉に向かうのだが、それは奇妙な事件のほんの小さな入り口に過ぎなかった。
出版社からの備考・コメント
校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますが、ご了承ください。
※発売前の作品のため、ネタバレのレビュー投稿は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
おすすめコメント
味付けは極めてビター、読後感も決してスッキリではない。しかし、この世界は放っておけないし、クセになる。そんな、「名状しがたき」小説が誕生しました。うっかり近づくと、今の場所に戻ってこられないかもしれない面白さがあります。どうぞご期待ください。
――担当編集者より
出版情報
ISBN:9784065164877
税抜価格:¥1,200 (JPY)
ミステリー/サスペンス , ラノベ
刊行日 2019/08/05
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