米電子書籍ビューワーアプリ開発会社、Apple経由での電子書籍販売を断念「原因はエージェンシー・モデルと30%課金」

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【編集部記事】電子書籍ビューワー開発会社のBeamItDown Software社(本社:米国カリフォルニア州)は今週、同社がiPhone・iPad向けに配信していた電子書籍ストアアプリ「iFlow Reader」の提供を今後断念することを発表した。

 発表によると、iPhone・iPad市場から撤退理由は「エージェンシー・モデルが採用される前は、出版社は50%引きで卸していた。ところが、販売している電子書籍の大部分を刊行する出版社がエージェンシー・モデルを採用したために価格が固定され、価格を変動させ競合することができなくなった。さらに、Apple社が販売価格の30%の手数料を徴収するようになったため、当社の粗利が30%以下になり、売れば売るほど損が出て、事業継続が不可能になった」であると説明している。

 基本のiFlow Readerユーザーに対しては、5月31日で業務を終了し、サポートや電子書籍の販売は中止する。購入済みの電子書籍については、Adobe DRM付与のEPUBが読めるアプリなら利用できるので、各自のデバイスやパソコンにダウンロードするよう勧告している。【hon.jp】n

問合せ先:BeamItDown Softwareの告示( https://www.iflowreader.com/Closing.aspx

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