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ソニー株式会社(本社:東京都品川区)は、PDA「CLIE(クリエ)」の新機種投入を終了する。現行機種「PEG-TH55」「PEG-TH55DK」「PEG-VZ90」の生産は7月まで行なわれる。
保証書に記載されているとおり、修理については、出荷終了後6年間行なわれる。クリエユーザー専用の電話窓口については、1年間継続され、その後はVAIOの窓口にて受け付ける。
また、有償のネットワークサービスやCLIEドメインのメールアドレスは、しばらくの間はサービスを提供するとしている。
CLIEは、Palm OS搭載のコンシューマー向けPDAで、2000年に最初のモデルが販売された。操作性や豊富なコンテンツが注目され、「エンタテインメント性のある携帯情報端末」として、動画再生などのAV機能の充実を特徴としていた。CLIEという商品名は“Communication Linkage for Information & Entertainment”の頭文字から取られた造語である。
発売後、注目を集めてきたものの、携帯電話の高機能化が進んで幅広いユーザーを取り込んできたことなどが影響し、PDA市場自体は縮小傾向にあった。海外向けモデルでは2004年6月に新機種の投入の終了が発表されていた、日本でも新機種投入を終了することになった。
ソニーでは“エンタテインメント性のある携帯情報端末”というコンセプトをCLIEが担ってきた。しかし、今回の新機種投入終了を受けて、今後このコンセプトをPSPや携帯電話へ受け継いでいく模様だ。
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