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株式会社メディアドゥホールディングスは7月10日、「マンガ図書館Z」の運営会社である株式会社Jコミックテラスの子会社化を発表した。発行済株式の70.5%をヤフーグループの株式会社GYAOから取得する。また、新たに株式会社講談社もJコミックテラスに出資する。
Jコミックテラスは、2015年6月にGYAOと漫画家の赤松健氏によって設立された。赤松氏が設立した株式会社Jコミから「絶版マンガ図書館」事業を譲り受け、サービス名を「マンガ図書館Z」と変更し運営している。
赤松氏もTwitter上で、次のような声明を発表している。
【お知らせ】ご存じ #マンガ図書館Z を運営する「株式会社Jコミックテラス」ですが、このたびヤフーグループを離れ、電子書籍取次で業界最大手の「(株)メディアドゥ・ホールディング」の傘下に入りました。また、新たに「講談社」からも出資を受け、協力態勢を検討してまいります。
— 赤松健 (@KenAkamatsu) 2018年7月10日
メディアドゥホールディングの大株主は「小学館・講談社・集英社」など大手出版社揃いであり、今回の決定には私も作家として「非常にポジティブな期待感」と「ある種の安心感」を持っています。赤松も取締役会長として、引き続き #マンガ図書館Z の現場指揮をとりますので、よろしくお願いいたします。
— 赤松健 (@KenAkamatsu) 2018年7月10日
「マンガ図書館Z」は、過去に出版された人気作品を再び世に送り出し、広告収入を作者に還元する仕組み。読者は無料(一部有料含む)でマンガを読むことができる。メディアドゥホールディングスは、このサービスは既存の出版社とは競合せず、むしろ過去の作品を掘り起こすことによって同じ作家の現在の新刊の販売促進につながるとしている。また、無料で合法的にマンガが読める仕組みは、海賊版サイトへの有効な対抗策になりうるとの考えも示している。
参考リンク
Jコミックテラスの子会社化のお知らせ(株式会社メディアドゥホールディングス):
https://www.mediado.jp/mdhd/2285/
マンガ図書館Z: