説明
HON.jp Podcastingでは、本（HON）のつくり手をエンパワメントするため、広い意味での出版に関連するさまざまなトピックスについて深掘りする30分くらいのトーク番組を不定期に配信しています。
つまり初出は音声コンテンツですが、文字に起こしてHON.jp News Blogの記事として後日配信もしています。この記事10回分をまとめて書籍化することにしました。本書はそのVol.1で、HON.jp Podcastingを再開した第18回から第27回までを収録しています。おおむねしゃべった内容そのままですが、文章だと伝わりづらいと判断した箇所には括弧書きで補足をするなど若干の編集を加えています。
HON.jp News Blog
https://hon.jp/news/
HON.jp Podcasting
https://hon.jp/news/hon-jp-podcasting
《目次》
はじめに
著作権について
寄付などのご支援について
関係性開示
第1章 5年前にいちど更新停止したポッドキャストをなぜ再開したのか？
#18 リスタート
「なぜポッドキャストなのか？」を真剣に考えていなかった
声のニュアンスと、相方問題
今後このポッドキャストで扱う内容は？
佐々木俊尚『キュレーションの時代』
「情報洪水」時代の川上から川下まで
週に2つくらいのトピックスを深掘り
第2章 週刊ダイヤモンド書店販売中止/トムソン・ロイターがAIスタートアップ企業に勝訴
#19 雑誌の発売中止/AIと著作権
私も昔、週刊情報誌を制作していた
発売中止でどれくらい損害が出たか？
トムソン・ロイターがAIスタートアップに勝訴
日本では2018年に「柔軟な権利制限規定」ができた
第3章 経産省「書店活性化に向けたアクションプラン」とICタグ
#20 出版とICタグ
〝すべての本にICタグを〟という話は20年くらい前からある
〝AIの活用とICタグの活用〟というキーワード
書店議連が官庁にICタグ活用インフラの整備促進を要望
ICタグ装着の理由に〝返本を減らすため〟が追加された
第4章 投資詐欺広告などへの対策で進む法整備/作家自身による出版と著作者名の詐称騒動
#21 詐欺広告/作家自身による出版
スコープをどこまで広げるか？ 問題(余談)
メタの「法令上義務はない」発言が法制化へのトリガーを引いた？
『あずまんが大王』の電子版が配信された
日本でもKDP出版で広告が出せるように
第5章 クレジットカード決済の表現規制、いわゆる〝金融検閲〟問題はなにが原因なのか？
#22 決済サービスと表現規制
なにが規制されているのか？
決済が止まるとなにが困るのか？
ECサイトの決済は半分以上がクレジットカード
クレジットカード決済だけの問題ではない
お布施のつもりの月会費決済が止まった
なにが原因なのか？ がはっきりしない
国際ブランドの運用ルールは？
なぜ急に厳しくなったのか？
表現が違法とされる境界の違い
違法な国から合法な国に来て買い物をする人が出てくる
被害者のいない創作表現が違法になると？
第6章 不快な広告への事後対応が絶賛されているのを見て、事前対応しているメディアとしては正直うらやましかった
#23 下品な広告
ウソ・大げさ・まぎらわしい広告は昔からあった
中古車情報誌で働いていたころの昔話
商売人は手八丁口八丁
広告で卑猥な文言が表示された「オレンジページnet」の事後対応が絶賛される
HON.jp News Blogは2020年10月に運用型広告を止めた
メディア側のブロックを掻い潜ってくる不快な広告
広告審査コストがメディア側に丸投げされていた
読者に対し誠実であろうとするほど収入が減る
第7章 ウェブメディアを広告まみれにしてユーザーを日々イラッとさせている戦犯はだれか？
#24 報酬を獲得できる広告
設置メディア増加の前に、広告プラットフォームが原因
メディアのUXを悲惨な状態にした犯人はグーグルの「自動広告」
Better Ads Standardsはどこへいった？
第8章 生成AIの普及が本にもたらすわりと牧歌的な未来予想
#25 生成AIと本の未来
チャットGPTの〝ジブリ風〟画像生成
生成AIが普及していくと、5年後、10年後にどうなる？
価値ある情報の多くがペイウォールの向こう側になる
生成AIによって価値ある本が発見されやすくなる
第9章 パブリッシャーは、そろそろプラットフォーマーに依存しない骨太なメディアになるべきだ
#26 パブリッシャーとプラットフォーマー
通信品位法230条やプロバイダ責任制限法での分類
ヤフーニュースの記事をすべてヤフーの人が書いてるという誤解
パブリッシャーとプラットフォーマーには確執がある
講談社がヤフーニュースから契約を切られるらしい
米アマゾン「キンドル」にAI生成の要約機能
第10章 自分の作品が勝手に利用される(かもしれない)けど利用停止もできちゃう制度
#27 自分の作品が勝手に利用される(かもしれない)制度
従来の裁定はなんのための制度なのか？
従来の裁定はどんな感じで使われているのか？
従来の裁定ではどんなトラブルが起きたか？
新制度「未管理著作物裁定制度」はどうやって成立した？
文部科学大臣はなぜ新制度を諮問をした？
従来の制度と新制度の共通点は？
従来の制度と新制度の違いは？
新制度の対象となる著作物は？
まとめ
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