ドイツ最高裁、コピー機の複写権徴収団体が「出版社に徴収金を分配するのは違法」と判断、122億円の返金を命令

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【編集部記事】米BoingBoingによると、図書館などのコピー機で本をコピーするときに徴収される徴収金団体に対し、ドイツ最高裁が「出版社に分配するのは違法」と判断し、122億円を返金するよう命令したとのこと。

 欧米を問わず、著作権法では私的複製は合法な行為なので、複写権団体による徴収金の強制回収は以前から大きな問題となっている。欧州ではその論議がさらに枝分かれし、徴収金の支払先として著作権者(作家)ではない出版社にも分配されている件が問題となり、「出版社が著者への報酬を違法に盗んでいる」との声が高まっていた。

 今回の判決により、ドイツの複写権団体Verwertungsgesellschaft Wort(本部:ドイツ・ミュンヘン市)に対し、過去に出版社へ分配してしまった1億ユーロ(約122億円)を国民・作家側に返金するよう命令したとのこと。この制裁により、Verwertungsgesellschaft Wortの今後の組織運営についてどのような影響が出るのかは、不明。【hon.jp】

問合せ先:米BoingBoingの記事( https://boingboing.net/2016/05/12/german-publishers-owe-writers.html

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