NY文芸エージェント・大原ケイ氏が米国の出版業界構造を解説、日本独立作家同盟の第3回セミナーで

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【編集部記事】日本独立作家同盟は7月11日午後、ニューヨークの文芸エージェント・大原ケイ氏によるセミナー「日本の作家よ、世界に羽ばたけ!」を東京都・渋谷で開催した。

 本セミナーでもっとも力点を置かれたのが、日本の出版業界と米国の出版業界の構造・慣習の大きな違い。米国では作家はまずエージェント探しから始めるのが通例で、出版社に直接原稿を持ち込むことは慣習上ないという(米国は訴訟社会のため、出版社側は不要な盗作騒ぎに巻き込まれないよう、見知らぬ人物からの原稿封筒を開封するリスクを避けたい)。また、現在日本で主流となっている作品は、女性キャラクターの描写(例:紅一点の美少女)や日本文化礼賛(海外読者は興味なし)など多くの面でNGとなるため、英語圏へ進出する場合は、海外向けに作品をゼロから執筆し直すくらいの入念なプランニングが必要だという。

 ただ、米国で作品を一度出すと、欧州やアジア圏など拡大展開の足がかりとなるため、かなりの作品をすでに販売しているベテラン電子書籍作家は、検討の価値があるとのこと。【hon.jp】

問合せ先:日本独立作家同盟のサイト( http://www.allianceindependentauthors.jp/

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