米バーンズ&ノーブルの流通倉庫で新型コロナウイルスの集団感染が発生

《この記事は約 2 分で読めます(1分で600字計算)》

 アメリカでは最悪のニューヨークに次ぐ規模で新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が広がっている隣りのニュージャージー州では、州内にある13万平方メートル(約4万坪)規模のバーンズ&ノーブルの倉庫でアウトブレイク(感染症の突発的発生のこと:オーバーシュートとは呼ばない)があり、従業員が倉庫前でデモをするなど波紋が広がっている。

 この倉庫では約800人の従業員のうち南米系の移民が多数を占めるが、2週間の倉庫閉鎖、施設の消毒、その間の一部賃金、防護具(PPE)の提供などを求めた。

 バーンズ&ノーブル側はこれまでに9人の従業員とその家族が感染したことを認め、他の従業員をモニターし、職場の安全性を確保することを重要視し、要求に答えているとしている。

 ニューヨーク市スタッテン・アイランドのアマゾンの倉庫でも同じような従業員デモがあったが、こちらでは具体的な改善などは報告されていない。

[※初出時タイトルを「アウトブレイクが発生」としていましたが、アウトブレイクという言葉の意味には発生を含むため、「集団感染が発生」と変更、本文に説明を追加いたしました。]

参考リンク

インサイダー・ニュージャージーの記事
https://www.insidernj.com/press-release/tuesday-barnes-noble-warehouse-workers-monroe-new-jersey-will-protest-demand-protections-covid-19/
ニューヨーク・ポスト紙の記事

広告

著者について

About 大原ケイ 289 Articles
NPO法人HON.jpファウンダー。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。
タグ: / / /