米ネットギャリーとピューリッツァー賞がオーディオ対応へ

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 オーディオブックやポッドキャストの台頭を受け、米ネットギャリーや、ジャーナリズムを讃えるピューリッツァー賞がオーディオ部門を設け始めている。

 刊行前のゲラ配信サイト「ネットギャリー」では、既にサイトにアップロードされている本に出版社がオーディオブックを一部聞けるようにする機能を加えた。ネットギャリーのビジネス成長&エンゲージメント担当部長、クリスティーナ・ラドキは「これは最初の一歩で、2020年夏までには一部抜粋でなく、オーディオブックを全文配信できるようにする」という。サイトではリスナーからのフィードバックを募集している。

 アメリカで毎年優秀なジャーナリズトの記事や文学作品に贈られるピューリッツァー賞では2020年から「オーディオ・レポーティング」という部門を新たに設ける。対象となるのはラジオやポッドキャストで放送されたレポートで、既に紙媒体のあるマスコミでも、放送のみのものでもいい。さらに来年からは他のカテゴリーでも賞への応募には従来のPDFファイルに加えてウェブのリンクでもできるようになる。

参考リンク

ネットギャリーのリリース
http://insights.netgalley.com/introducing-audio-excerpts-on-netgalley/
ピューリッツァー賞のサイト 

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著者について

About 大原ケイ 289 Articles
NPO法人HON.jpファウンダー。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。
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