『色彩』阿佐元明/筑摩書房/6月17日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介

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 塗装業で働く人々の仕事と日常を繊細な心理描写と共にリアルに描いた作品。

 発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。

 書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。

色彩

阿佐元明/筑摩書房

内容紹介

色彩 第35回太宰治賞受賞作!

 眼を怪我したことで、プロボクサーの道をあきらめた千秋は、幼馴染の高俊の紹介で彼が働く塗装会社に就職。いまは塗装の仕事にも馴れ、懐の深い親方と高俊の3人での仕事はそれなりに充実し、もうすぐ子供も生まれる。

 そんなところへ親方が少し仕事を広げるため、新しく人を雇うこととなる。入ってきた新人は美術の専門学校を出たが、画家への道をあきらめ、仕事を求めてきた若い加賀君。真面目で気の弱そうな新人だったが、塗装の仕事に関しては初めてとは思えないほど覚えが早い。

 意外な新人の才能に喜ぶ親方と高俊。初めて年下の後輩が出来た高俊は毎日のように彼を飲みに連れ歩く。酒には弱いが仕事は真面目で、妊娠中の千秋の妻も含め周囲に好意的に見守られる加賀君に対して千秋だけは違和感をぬぐえない。

 嫉妬とも違う感情を抱えながら日々の仕事をこなす千秋。加賀君の怪我、工場の壁への絵を描く大きな仕事を経て、突然、加賀君が仕事をやめて実家の果樹園を継ぐと言い出す。彼が去り、自分の持っていた違和感の正体に気が付いた千秋は自分がやり残していたことに向かう。

 塗装業で働く人々の仕事と日常を繊細な心理描写と共にリアルに描いた作品。

出版社からの備考・コメント

 第35回太宰治賞の最終候補作四篇を収める『太宰治賞2019』より、受賞作「色彩」を抜粋しました。(29頁から125頁)

出版情報

発行形態:ソフトカバー
ISBN:9784480804860
税抜価格:¥1,000 (JPY)
ジャンル:文芸小説
刊行日:2019/06/17

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