『パドルの子』虻川枕/ポプラ社/6月5日刊行予定 ~ 発売前作品のゲラが読める NetGalley 新着作品紹介

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 夏休みまでの8日間。屋上の水たまりで、きみと世界を変える――

 発売前の本のゲラを読み、レビューを投稿して本のプロモーションを応援できるサービス「NetGalley」(ネットギャリー)の新着作品紹介です。

 書誌情報や表紙は本稿執筆時点のものであり、刊行時には変更されている可能性がありますのであらかじめご了承ください。

パドルの子

虻川枕/ポプラ社

内容紹介

パドルの子 夏休みまでの8日間。
 屋上の水たまりで、きみと世界を変える――

 中学2年生の水野耕太郎は、親友だった三輪くんの転校をきっかけに、屋上へ出る階段の踊り場を「別荘」と名づけ、昼休みの時間をひとりで過ごしていた。

 夏休みを間近に控えた7月の昼休み。いつものように別荘で時間を過ごしていると、ザッパーンという大きな音が屋上の方から聞こえてくる。ふだんは施錠されているはずの扉が難なく開き、屋上に出てみると、そこには驚くほど大きな“水たまり”が広がっていた。そして、その水たまりで、女子生徒がバタフライで泳いでいる――。立ち尽くす水野の目の前に、水たまりから優雅に上がってきたのは、水泳部のエースで学校一の美少女と名高い、隣のクラスの水原だった。水原は、水たまりに潜る行為のことを“パドル”と呼び、「パドルをしながら強く何かを願うと、世界をひとつだけ変えられる」のだと説明する。半信半疑ながら、誘われるままに水たまりに飛び込んだ水野は、パドルで実際に世界が変わるのを目の当たりにする。校舎が取り壊しになる夏休みまでの8日間、水野もパドルに加わることになる。

 水原がある一つの“目的”に向かって、パドルを繰り返していることを知る水野。そしてはからずも、その“目的”のためのパドルが、思いもかけない衝撃の真実を浮かび上がらせ――。

 魅力的な伏線・仕掛けの数々に、必ず二度目が読みたくなる。切なくみずみずしい、青春ノベルの新たなる傑作が誕生!

おすすめコメント

 みずみずしく、圧倒的な青春感! というと手あかがついた表現かもしれません。でも、たくさんある青春小説とは違う、オリジナリティと仕掛けのつまった素敵な作品です。ラストのどんでん返しに驚愕させられ、切なさに涙し――。ああ、本当に良い作品だ!

 デビュー作とは思えない完成度を誇る作品。ぜひ読み逃すことなく!

出版情報

発行形態:文庫・新書
ISBN:9784591163092
税抜価格:¥680 (JPY)
ジャンル:文芸小説
刊行日:2019/06/05

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