Subject: HON.jp メールマガジン #91 2020年7月20日版 From: HON.jp編集部 Date: 2020/07/20 6:04 To: xxx@xxx 【自社広告】あなたの読み終えた本が、本(HON)のつくり手をエンパワーする活動の力になります。古本で寄付する仕組み「チャリボン」をぜひご活用ください。 https://www.charibon.jp/donation/action.cgi?id=294 ━━━━━━━━━━━━━━━━ HON.jp メールマガジン #91 2020年7月20日版 ━━━━━━━━━━━━━━━━  このメールマガジンは、HON.jp News Blog 編集長 鷹野凌による「出版関連気になるニュースまとめ」やお知らせなどを、原則、毎週月曜日の朝に配信しています。対象は、HON.jp News Blogから購読を申し込まれた方々と、これまでHON.jpとご縁があった方々です。不要な場合はお手数ですが、末尾の「配信停止」からお手続きください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━ イベント情報 ━━━━━━━━━━━━━━━━  2020年7月26日(日)21時から、インターネットで配信する30分間のライブ映像番組「HON.jpブロードキャスティング」を開始します。本(HON)のつくり手をエンパワーするような出来事について、ZoomウェビナーとYouTube Liveを使って紹介、解説、論評します。パーソナリティは鷹野凌、7月26日のゲストはシンガーソングライター 池田敬二さんです。詳細や申込みは、Peatixのイベントページから。 https://honjp-broadcasting-1.peatix.com/view ━━━━━━━━━━━━━━━━ 出版関連気になるニュースまとめ (2020年7月12日~18日) ━━━━━━━━━━━━━━━━  編集長の鷹野が気になった出版関連ニュースをピックアップし、独自の視点でコメントします。 【国内ニュース】 ◆ コミックマーケット99の開催について(2020年7月12日現在)〈コミックマーケット準備会(2020年7月12日)〉 https://www.comiket.co.jp/info-a/C99/C99EventDate1.html  夏から移行してゴールデンウィークに開催予定だった98は「中止」になりましたが、冬は「開催しない」ことが発表されました。これで、2020年はコミケが無い年に。三密を避けるのが困難なイベントなので、この状況下では致し方ない。なお、ゴールデンウィークにオンライン上で開催された「エアコミケ」の、発展版が検討されているそうです。 ◆ 「出版界が廃れる前に、合従連衡の心構えを」|アフターコロナの岐路〈週刊東洋経済プラス(2020年7月12日)〉 https://premium.toyokeizai.net/articles/-/24096  紀伊國屋書店 高井昌史会長兼社長へのインタビュー。会員登録が必要ですが、無料で読めます。Kinoppyについて「まだまだ収益が上がっていない」というコメントがあって、まだ赤字なのかとちょっと衝撃を受けたのですが、言い回し的に「(思っていたほど)収益が上がっていない」という可能性もあると指摘され、なるほど納得。まあ、他にもいろいろ事業がありますから、内部的に経費をどう按分するかによっても変わるでしょうからね。 ◆ 文部科学省及び厚生労働省、「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する基本的な計画」を公表〈カレントアウェアネス・ポータル(2020年7月14日)〉 https://current.ndl.go.jp/node/41502  読書バリアフリー法に基づく計画。基本方針として「アクセシブルな電子書籍等の普及及びアクセシブルな書籍の継続的な提供」「アクセシブルな書籍・電子書籍等の量的拡充・質の向上」「視覚障害者等の障害の種類・程度に応じた配慮」の3つが掲げられています。 ◆ ブロックチェーンサービスのGaudiyとマンガアプリのコミックスマートがイーサリアム基盤の電子書籍事業を推進〈TechCrunch Japan(2020年7月14日)〉 https://jp.techcrunch.com/2020/07/14/gaudiy-comicsmart-ethereum/  新たなブロックチェーン×電子書籍のプロジェクト。「パブリック・ブロックチェーンを活用して所有権の提供」と「書籍データを暗号化した上で各自が所有できる形式」を両立するのは「世界初の試み」とうたっています。実際のところどうなんでしょう? ちなみに今年の2月、東洋経済で掲載された記事「ついに動き出した電子マンガ「中古売買」の成算」(↓)では、メディアドゥ、アソビモ「DiSEL」が取り上げられていました。 https://toyokeizai.net/articles/-/327399 ◆ 国立国会図書館デジタルコレクションで資料2点が臨時的にインターネット公開:著作権者・出版者及び一般社団法人日本出版者協議会の協力により実施〈カレントアウェアネス・ポータル(2020年7月15日)〉 https://current.ndl.go.jp/node/41508  日本出版者協議会は4月に「緊急措置としての国立国会図書館のデジタル化資料の公開について可能な限り協力したいと考えます」という声明を出していましたが、実際に公開が開始されました。良い試み。2点ともこぶし書房で、黒田寛一(通称クロカン)の著書です。国立国会図書館デジタルコレクションで「公開範囲:インターネット公開(許諾)」という珍しい表記を見ることができます。  本件と前後して、6月26日に開催された文化審議会著作権分科会の資料や議事録が公開されました(↓)。そこでも「絶版等により入手困難な資料をはじめ,図書館等が保有する資料へのアクセスを容易化するため,図書館等に関する権利制限規定をデジタル化・ネットワーク化に対応するものとする」という検討課題が挙がっており、今後の議論が注目されます。 https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/chosakuken/bunkakai/58/index.html ◆ 書籍は要約で済ます……とにかく「わかりやすい」ものを好む社会の罪〈ハフポスト日本版(2020年7月16日)〉 https://this.kiji.is/656264313339954273?c=491375730748638305  武田砂鉄氏による厳しい意見。もちろん「要約で済ます」ために要約サービスを利用する人もいると思いますが、提供側の思惑としては、要約で興味を惹いて、そのうちの一部でも買う行動へ向かってもらう、ということだと思うのです。本は、読む過程で初めて特徴が理解できる「経験財」なので、要約もメタデータ(周辺情報)の一種と捉えられます。充実させたほうが、結果的に本が売りやすくなる、と思うのですが。「要約で済ます」ような人は、もし要約が無かったとしたら、単に本を買わない&読まないのではないかと。 【海外ニュース】 ◆ 2019 North American Comics Sales Hit Record $1.21 Billion〈Publishers Weekly(2020年7月13日)〉 https://www.publishersweekly.com/pw/by-topic/industry-news/comics/article/83842-2019-north-american-comics-sales-hit-record-1-21-billion.html  2019年北米のコミック市場は約12億1000万ドル(約1295億円)で、うちデジタルコミックは9000万ドル(約96億円)と非常に小さな割合。紙と電子が逆転した日本とは、まったく状況が異なるようです。なお、この統計のデジタルには、サブスクリプションが含まれていません。 ◆ Kobo Unlimited subscription system has launched in Canada〈Good e-Reader(2020年7月15日)〉 https://goodereader.com/blog/e-book-news/kobo-unlimited-subscription-system-has-launched-in-canada  Koboが数年前から、オランダとベルギーだけで試行していたの定額読み放題サービス「Kobo Plus」が、ようやくお膝元のカナダで展開開始。日本にもいずれ来るかな? Amazonのよきライバルとして、もっとサービス競争していって欲しいものです。 ◆ バイデン氏など著名人のツイッター、ハッカーが乗っ取りか〈ロイター(2020年7月16日)〉 https://this.kiji.is/656266325803517025?c=491375730748638305  著名人ばかりが複数、一斉に乗っ取られ、10万ドル以上の暗号資産が詐取されてしまいました。認証済みアカウント特有の問題だったのかもしれませんが、もし自分のアカウントが乗っ取られたらと思うと、今後もTwitterを利用し続けてもいいのかどうか、私でもちょっと考えてしまいます。Twitterが大きく信頼を損ねたのは間違いありません。 ◆ 焦点:中国の学校で一斉に「有害図書」処分、若者の思想統制へ〈ロイター(2020年7月17日)〉 https://this.kiji.is/656744037491082337?c=491375730748638305  香港で施行された国家安全維持法によって、民主活動家の著作が公共図書館から撤去が始まったというニュースが流れたばかりでしたが、思想統制の動きは全国的なものになっているようです。ジョージ・オーウェルの『1984年』が撤去されているというのは、いかにも、という感じが。 ◆ 米Amazonで複数ラノベ作品が販売停止 出版社が抗議、署名運動も〈KAI-YOU.net(2020年7月17日)〉 https://kai-you.net/article/76553  こちらは巨大プラットフォームによる表現規制。とはいえAmazonはあくまで小売店の1つであり、どういう商品を並べるかは小売店の自由です。とはいえ、電子書籍は本棚が買った店にロックインされてしまうので、続刊が販売停止されるとユーザーとしても辛いところではあります。逆に言えば、他の電子書店はいまが顧客を奪うチャンス! ━━━━━━━━━━━━━━━━ お知らせ ━━━━━━━━━━━━━━━━  NPO法人HON.jpは6月27日に、2020年3月期(2019年度)の活動報告会と通常総会を開催しました。資料はまとめて Annual Report として公式サイトで公開してあります。 ◆ 第5期(2019年度)活動報告および会計報告と総会議事録 https://www.aiajp.org/2020/06/activity-report-2019.html ━━━━━━━━━━━━━━━━ 会員申込みや寄付などについて ━━━━━━━━━━━━━━━━  NPO法人HON.jpは、本(HON)のつくり手をエンパワーするため、ウェブメディア「HON.jp News Blog」やメールマガジンなどのメディア事業、出版創作イベント「NovelJam」の開催やセミナー・講習会などのイベント事業、出版事業などを行っています。当法人の事業活動は、みなさまのご支援のおかげで継続できています。いつもありがとうございます。賛助会員(個人/法人)は随時募集しており、さまざまな特典もご用意しています。また、寄付も受け付けています。さらなるご支援をよろしくお願いいたします。 ◆ NPO法人HON.jp賛助会員のご案内 https://hon.jp/news/supporter ◆ NPO法人HON.jpへの寄付受付窓口(Syncable) https://syncable.biz/associate/honjp/donate/ ◆ 読み終えた本で寄付できる「チャリボン」 https://www.charibon.jp/partner/hon-jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━ 広告掲載のご案内 ━━━━━━━━━━━━━━━━  HON.jp News Blogは、これからも本(HON)を作ろうとしている人々に、国内外の事例を紹介し、デジタルパブリッシングを含めた技術を提供し、意見を交換し、仮説を立て、新たな出版へ踏み出す力を与えるメディアです。運営は、NPO法人HON.jp メディア部会が行っています。このメディアへの広告掲載は、随時募集しています。当メルマガへの広告掲載も可能です。詳しくは下記のリンク先をご覧ください。 ◆ 広告掲載のご案内 https://hon.jp/news/ad ----------------------------------- 発行人:NPO法人HON.jp 編集人:HON.jp News Blog編集長 鷹野凌 mail: honjp@aiajp.org https://hon.jp/news/ 配信数:2635通 ----------------------------------- このメールマガジンは CC BY-NC-SA 4.0でライセンスされています。転送歓迎。ウェブなどへ転載する際は、HON.jp メールマガジンが出典であることを表記するのと同時に、HON.jp News Blogへのリンクを張っていただけると嬉しいです。 https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/deed.ja 正しく表示されない場合はこちら このメールは、NPO法人HON.jpからのメール配信をご希望された方に送信しております。今後も引き続きメールの受信を希望される方は こちらをクリック してください。 今後メールの受信をご希望されない方は、こちらから購読停止手続きが行えます 本メールは honjp@aiajp.org よりxxx@xxx 宛に送信しております。 関町北3-3-12 NSビル201, 練馬区, 東京都 177-0051, Japan 全てのメーリングリストから配信を停止する。 配信停止 | 登録情報更新 | このメールを転送する | 迷惑メールと報告する