Subject: HON.jp メールマガジン #70 2020年2月17日版 From: HON.jp編集部 Date: 2020/02/17 6:03 To: xxx@xxx [広報]──────────────── 渡辺由佳里さん来日イベント3/6開催 デジタル時代の新しい“書き手”の可能性 レベッカ・ソルニットの新刊をどう読む https://true-names.peatix.com/ ────────────────[広報] ━━━━━━━━━━━━━━━━ HON.jp メールマガジン #70 2020年2月17日版 ━━━━━━━━━━━━━━━━  このメールマガジンは、HON.jp News Blog 編集長 鷹野凌による「出版業界気になるニュースまとめ」やお知らせなどを、原則、毎週月曜日の朝に配信しています。対象は、HON.jp News Blogから購読を申し込まれた方々と、これまでHON.jpとご縁があった方々です。不要な場合はお手数ですが、末尾の「配信停止」からお手続きください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━ 出版業界気になるニュースまとめ (2020年2月10日~16日) ━━━━━━━━━━━━━━━━  編集長の鷹野が気になった出版業界関連ニュースをピックアップし、独自の視点でコメントしてあります。 【国内】 ◆ NewsPicksパブリッシングと草思社の協業から生まれた成果 ~ 伝統的出版社と新興出版社が手を組んだ理由〈HON.jp News Blog(2020年2月12日)〉 https://hon.jp/news/1.0/0/27962  なかなか面白いコラボ。出版ジャーナリストの成相裕幸さんに取材いただきました。 ◆ 楽天の株式譲渡で日本の電子図書館事業「OverDrive Japan」はどうなるか?〈HON.jp News Blog(2020年2月13日)〉 https://hon.jp/news/1.0/0/27985  昨年末に、楽天がOverDriveを売却するというニュースが流れ、買収側のKKRについては大原ケイさんにコラムを書いていただきました。では、日本で展開されている事業はどうなるのか? という観点で書いたコラムです。実は、年末の時点でほぼ書けてたんですが、当事者からの情報が入るまで寝かせてありました。ひとまず、大勢に影響はなさそうです。 ◆ アマゾンジャパン、「第1回 Kindleインディーズマンガ大賞」の最終候補作品を発表 〜 授賞式は3月に開催予定〈HON.jp News Blog(2020年2月13日)〉 https://hon.jp/news/1.0/0/27994  応募総数1000作品超。選考には読者からの声や反響が反映されているそうです。LINEノベルの令和小説大賞もそうですが、まず公開して読者の反応をいわば「下読み」的に使うというのは、とても合理的だと思います。投稿サイトと文学賞の中間に位置するようなイメージ。 ◆ インターネット白書Archiveで2019年版が無料公開に ~ 最新版『インターネット白書2020』発行に合わせ〈HON.jp News Blog(2020年2月14日)〉 https://hon.jp/news/1.0/0/28024  毎年この時期恒例となった、前年版の無料公開。ありがたいことです。なお、2019年版の10大キーワードは、「キャッシュレス社会」「買い物革命」「DApps」「バーチャルYouTuber」「データエコノミー」「プライバシー保護」「5G」「LPWA」「サイバー戦争」「インターネット文明」でした。 ◆ 同人誌の「海賊版サイト」に賠償命令…ウェブ広告をたどって「運営会社」を割り出す〈弁護士ドットコムニュース(2020年2月14日)〉 https://this.kiji.is/600961280926811233?c=491375730748638305 ◆ 二次創作でも違法アップロード駄目――“違法同人誌サイト”運営会社に219万円の賠償命令 過去の取材には「存じ上げないサイトですね」〈ねとらぼ(2020年2月14日)〉 https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2002/14/news137.html  論点がいくつもあって、興味深いニュースです。まず、広告代理店を辿ったら、海賊版サイトの運営事業者が特定できたこと。その運営事業者は、2018年6月時点で「ねとらぼ」が特定していたこと。また、海賊版サイトとは別に、「Comi★コミ」という正規版電子書店を運営していたこと(昨年11月末で閉鎖/インターネットアーカイブを確認したらABJマークが貼られていました……)。  また、被告の「二次創作同人誌は、著作権を主張できない」という主張は、見事に却下されていること。そして、「SimilarWeb」のトラフィック分析を元に算出した被害額は、認定されなかったことです。2018年にブロッキング法制化の検討が行われていた時にも、「SimilarWeb」のデータを根拠とした3000億円という被害額が信用できる/できないと議論になっていました(↓)が、今回の地裁判決では「信用できない」に軍配が上がりました。 https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1810/15/news131.html 【海外】 ◆ 電子版の購読者が200万人に ウォールストリート・ジャーナル〈共同通信(2020年2月11日)〉 https://this.kiji.is/599732174832452705?c=491375730748638305  電子版定期購読の成功事例としてはよく、ニューヨーク・タイムズ(総契約数490万件超)が挙げられますが、ウォールストリート・ジャーナルもスゴイですね。対抗意識もスゴイようですが。 ◆ 米アマゾンがひっそりナチス本狩り〈HON.jp News Blog(2020年2月12日)〉 https://hon.jp/news/1.0/0/27975  どういう基準で消されているのか明示されていないので、出版業者側が懸念しているそうです。GAFA系のBAN基準は、振れ幅が大きくて曖昧、という印象があります。ちなみに日本のアマゾンには、東京都の青少年保護育成条例で「不健全図書」に指定されると、規約で取り扱いが禁止される(成人向けには販売できる)という、ある意味分かりやすいラインが1つあります。 ◆ 米バーンズ&ノーブル、加インディーゴが暮れのクリスマス商戦で苦戦〈HON.jp News Blog(2020年2月12日)〉 https://hon.jp/news/1.0/0/27973  昨年8月からジェームズ・ドーントをCEOに迎えたバーンズ&ノーブルですが、まだ立て直しは図れていないようです。イギリスのウォーターストーンズのように再起できるといいのですが。 ◆ 児童書ブックフェアで今年からグラフィック・ノベル賞設立〈HON.jp News Blog(2020年2月13日)〉 https://hon.jp/news/1.0/0/28022  実は、ボローニャ児童書ブックフェア公式サイトには「category: Comics」と表記されています。ただ、この受賞作品を「コミック」と訳すと日本の漫画のようなものと勘違いされそうなので、「グラフィック・ノベル」としています。 ◆ 30紙の地方新聞を持つマクラッチー社が会社更生法を申請〈HON.jp News Blog(2020年2月14日)〉 https://hon.jp/news/1.0/0/28047  累積赤字7億ドルとのこと。昨年夏にはゲートハウス・メディア社がガネット社を統合吸収し、ローカル紙250紙以上を抱える大所帯に、というニュースもありました(↓)。どこも生き残りをかけて必死ですね。 https://hon.jp/news/1.0/0/25945 ━━━━━━━━━━━━━━━━ イベントのご案内 ━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 2月25日開催「2019年電子出版ビジネスの現状と今後の展望 ~出版社における電子書籍・デジタル雑誌ビジネス実態調査報告~」電流協オープンセミナー https://aebs.or.jp/seminar20200225.html  鷹野凌が、植村八潮氏(専修大学教授、日本出版学会会長)、矢口博之氏(東京電機大学理工学部准教授、日本出版学会出版デジタル研究部会部会長)、星野渉氏(文化通信社専務取締役、特定非営利活動法人本の学校 理事長)とともに登壇します。一般は参加費3000円ですが、HON.jp正会員の方は無料で参加できます(先着5名まで)。 ◆ 3月6日開催 渡辺由佳里×仲俣暁生「レベッカ・ソルニット『それを、真の名で呼ぶならば』をどう読むか――デジタル時代の新しい“書き手”の可能性」 https://true-names.peatix.com/  ブログやSNSでの情報発信にも熱心なレベッカ・ソルニットの新刊『それを、真の名で呼ぶならば――危機の時代と言葉の力』(岩波書店)の刊行に合わせ、同書を翻訳した洋書レビュアーでエッセイストの渡辺由佳里さんが、アメリカ・ボストンから来日します。貴重なこの機会に、「マガジン航」編集発行人でフリー編集者・文筆家の仲俣暁生さんとともに、ソルニットという書き手の魅力と、その多彩な仕事ぶりが示すデジタル時代新しいの“書き手”の可能性について語り合います。 ━━━━━━━━━━━━━━━━ お知らせ ━━━━━━━━━━━━━━━━  “2020年は音声コンテンツ市場が拡大する!” ……なんていう予想をしておきながら、自身でなにもしない手もありません。「Anchor」を使って、 HON.jp の Podcast を始めてみることにしました。 https://anchor.fm/honjp  制作の都合上、内容的にはいまのところメールマガジンの1週遅れとなります。現時点で「Anchor」と「Spotify」には配信済み。Google Podcasts や Apple Podcasts などにも、いずれ配信されるはずです。お楽しみに。 ━━━━━━━━━━━━━━━━ 会員申込みや寄付などのお願い ━━━━━━━━━━━━━━━━  NPO法人HON.jpではこのメディア事業以外に、セミナー・講習会や出版創作イベント「NovelJam」の開催といったイベント事業、出版事業などを行っています。こういった当法人の事業全般を賛助する会員(個人/法人)を、随時募集しています。会員にはさまざまな特典をご用意しています。また、寄付も受け付けております。本(HON)のつくり手をエンパワーするNPO法人HON.jpの活動は、みなさまのご支援のおかげで継続できています。いつもありがとうございます。 ◆ NPO法人HON.jpの賛助メニューについて https://hon.jp/news/supporter ◆ NPO法人HON.jpへの寄付受付窓口(Syncable) https://syncable.biz/associate/honjp/donate/ ━━━━━━━━━━━━━━━━ 広告掲載のご案内 ━━━━━━━━━━━━━━━━  HON.jp News Blogは、これからも本(HON)を作ろうとしている人々に、国内外の事例を紹介し、デジタルパブリッシングを含めた技術を提供し、意見を交換し、仮説を立て、新たな出版へ踏み出す力を与えるメディアです。運営は、NPO法人HON.jp メディア部会が行っています。このメディアへの広告掲載は、随時募集しています。当メルマガへの広告掲載も可能です。詳しくは下記のリンク先をご覧ください。 ◆ 広告掲載のご案内 https://hon.jp/news/ad ━━━━━━━━━━━━━━━━ 情報提供のお願い ━━━━━━━━━━━━━━━━  HON.jp News Blogでは、本(HON)のつくり手をエンパワーする情報を募集しています。プレスリリースや発表会・イベントなどの情報提供や、掘り下げて欲しいネタの希望など、気軽に当メールのアドレスへお寄せください。匿名でのタレコミは、下記のリンク先からどうぞ。 https://hon.jp/news/tipster ----------------------------------- 発行人:NPO法人HON.jp 編集人:HON.jp News Blog編集長 鷹野凌 mail: honjp@aiajp.org https://hon.jp/news/ 配信数:2594通 -----------------------------------  このメールマガジンは CC BY-NC-SA 4.0でライセンスされています。転送歓迎。ウェブなどへ転載する際は、HON.jp メールマガジンが出典であることを表記するのと同時に、HON.jp News Blogへのリンクを張っていただけると嬉しいです。 https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/deed.ja 正しく表示されない場合はこちら このメールは、NPO法人HON.jpからのメール配信をご希望された方に送信しております。今後も引き続きメールの受信を希望される方は こちらをクリック してください。 今後メールの受信をご希望されない方は、こちらから購読停止手続きが行えます 本メールは honjp@aiajp.org よりxxx@xxx 宛に送信しております。 関町北3-3-12 NSビル201, 練馬区, 東京都 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