Subject: HON.jp メールマガジン #68 2020年2月3日版 From: HON.jp編集部 Date: 2020/02/03 6:03 To: xxx@xxx ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  HON.jp メールマガジン  #68 2020年2月3日版 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  このメールマガジンは、HON.jp News Blog 編集長 鷹野凌による「出版業界気になるニュースまとめ」やお知らせなどを、原則、毎週月曜日の朝に配信しています。対象は、HON.jp News Blogから購読を申し込まれた方々と、これまでHON.jpとご縁があった方々です。不要な場合はお手数ですが、末尾の「配信停止」からお手続きください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  出版業界気になるニュースまとめ  (2020年1月27日~2月2日) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  編集長の鷹野が気になった出版業界関連ニュースをピックアップし、独自の視点でコメントしてあります。 【国内】 ◆ 人気じわり…“聴く読書”オーディオブックは出版業界を救うか〈ニュースイッチ by 日刊工業新聞社(2020年1月27日)〉 https://newswitch.jp/p/20861  ニュースイッチ編集長の葭本隆太氏による「連載・音の時代がやってくる」。冒頭、オトバンク 久保田裕也社長の「何もなかった更地に素地ができ、少しずつ作物が育ってきた。2020年は『オーディオブック元年』になるようなイメージがある」という力強いコメントに、期待が膨らみます。ほか、Voicy、TBSラジオ、耳に装着するヒアラブル端末の市場、音声感情解析AIなど。読み応えのある連載です。 ◆ 新聞記事からAIでニュース動画を自動作成、博報堂DYメディアパートナーズとオープンエイト〈週刊BCN+(2020年1月28日)〉 https://this.kiji.is/594810142464640097?c=491375730748638305  記事をアップすると、要約と読み上げ音声ファイル、報道写真や動画と組み合わせた動画も自動生成されるとのこと。GoogleやFacebookがよく、アップロードした写真から勝手に自動で動画を作って「どう?」と通知を飛ばしてきたりしますが、ああいうのを任意のテキストや写真から作成してくれるなら、意外と便利かも知れません。 ◆ 漫画『窮鼠はチーズの夢を見る』、映画化を機に修正 予告なしの“修正版”切り替えにファン騒然〈ねとらぼ(2020年1月29日)〉 https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2001/29/news122.html  電子版は、1月28日付けで“修正版”に差し替えられているそうです。電子書店に依っては、旧版がユーザーの任意で残せず自動で上書きされてしまうため、SNSなどでは「これだから電子書籍は信用できない」理論が再燃している様子が伺えます。しかしこれは、そう言われても仕方がないでしょう。  せめて、旧版の販売を止め、修正版を新たに配信し直すことはできなかったのでしょうか? そうすれば、購入済みのライブラリが差し替わることはなかったはず。旧版を持っているユーザーが、比較のため新版を購入してくれる可能性だってあったでしょう。もったいない。誤字脱字程度の修正だったらそこまでする必要はないと思いますが、ここまで大幅な修正となると、もう少し配慮があって然るべきだったのでは。  ちなみにKindleは、2009年のオーウェル海賊版削除事件(↓)で炎上して以来、ライブラリを勝手に触らないようにしており、「コンテンツと端末の管理」ページから手動で「更新」しない限り新版に差し替わることはないはずです。ただし設定で「自動書籍更新」が「オフ」になっている必要があります。 https://japan.cnet.com/article/20399542/ ◆ 海賊版対策の著作権法改正、自民党が政府へ4項目を要請へ。スクショや軽微なコピペ、二次創作/パロディにも言及〈INTERNET Watch(2020年1月30日)〉 https://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1232325.html ◆ スクショ違法化の対象、「特別な事情」も除外へ 自民案〈朝日新聞デジタル(2020年1月30日)〉 https://www.asahi.com/articles/ASN1Z5SV9N1YUCVL02N.html  政治判断で「著作権者の利益を不当に害しないと認められる特別な事情がある場合を除く」が追加されることに。文化庁の検討会でのまとめでは、セーフガードは「違法アップロードだとを知らずにダウンロードした場合は除く(主観要件)」「スクショで付随するアイコンなどを除く(写り込み拡充)」「翻訳以外の二次的著作物は除く(二次創作対策)」「軽微なものは除く」まで合意に至っていましたが、この要件の追加で、公益通報用途など懸念されていた点が払拭できそうです。よかった。 ◆「楽天ポイントカード」が全国の丸善ジュンク堂書店で利用可能に〈HON.jp News Blog(2020年1月30日)〉 https://hon.jp/news/1.0/0/27842  丸善ジュンク堂書店には2018年12月から「楽天ペイ」が導入されていましたが、楽天ポイントカードも利用可能に。hontoカードと併用可能で、いちど紐付けすれば、以降はどちらか提示するだけで両方貯まるそうです。 ◆ インプレスR&D、「著者向けPOD出版サービス」と「出版ブランド開設サービス」を北米・欧州6カ国に対応〈HON.jp News Blog(2020年1月30日)〉 https://hon.jp/news/1.0/0/27846  アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペインの6カ国で、Amazon PODによる紙書籍の販売が、誰でも無料で可能となりました。すごい! ただし、主に日本語以外の言語で書かれた本である必要があります。 ◆ Kindle Unlimitedで講談社の雑誌や書籍がふたたび配信〈HON.jp News Blog(2020年2月2日)〉 https://hon.jp/news/1.0/0/27864  日曜日の朝起きたら、Kindle情報サイト「きんどう」を運営しているzonさんから連絡が入っていて、驚き急いで記事化。講談社とアマゾン、仲直りできたのですね。私は以前、個人ブログで「Kindle Unlimited」の定点観測をやっていました。詳細情報がうまく取得できなくなり、やめて2年ほど経ちましたが、KADOKAWAが4700点以上配信していたり、集英社も配信を開始していたりと、だいぶ様相が変わっていますね。 【海外】 ◆ アメリカの書籍出版産業2020:これまでの10年と、これからの10年について(6)〜〜いわゆる取次や印刷はどうなっているのか|りんがる aka 大原ケイ〈note(2020年1月22日)〉 https://note.com/lingualina/n/n2dfbf02fb53a  続きが出ていたのを見落としていました。不覚。有料ノートですが、取次と印刷関係者の方々は必読だと思いますぞ。 ◆ アメリカの書籍出版産業2020:これまでの10年と、これからの10年について(最終章)メチャ売れしたのは「オンナコドモ」の本…だけどそれでいい気がする|りんがる aka 大原ケイ〈note(2020年1月27日)〉 https://note.com/lingualina/n/na7ef92fb2c68  最終章は、売れてる本のトレンドについて。「腐女子」研究の論文、CiNii Articlesで検索したら64件でした。思ったより少ないですね……。 ◆ トランプ大統領弾劾裁判中にボルトン前補佐官の暴露本が刊行前リーク〈HON.jp News Blog(2020年1月28日)〉 https://hon.jp/news/1.0/0/27838  事前チェックのためホワイトハウスに提出したものが、コピーされリークしたとのことです。大統領弾劾裁判に関連する公益性の高い内容だから……という見方もあれば、本の予約開始日と同じ日にリーク? という疑問の声もあり。混沌としていて、正直よくわかりません! ◆ 文化の盗用か、駄作の後押しか、アメリカで議論を招く一冊の本〈HON.jp News Blog(2020年1月30日)〉 https://hon.jp/news/1.0/0/27849  文化の盗用問題、理解が難しいです……。まあ、向こうでも「表現の自由を奪うのでは?」という意見があるくらいですから、議論しながら落としどころを探るってことなのでしょうけど。 ◆ 米インディー書店数は昨年も引き続き微増〈HON.jp News Blog(2020年1月31日)〉 https://hon.jp/news/1.0/0/27859  111店の増加とのこと。日本の独立系書店はいまどうなっているのか。アルメディアの調査(文化通信掲載↓)によると、2019年の新規出店数は99店、閉店数は650店だったようですが。 https://www.bunkanews.jp/article/212769/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  イベントのご案内 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 2月25日開催「2019年電子出版ビジネスの現状と今後の展望 ~出版社における電子書籍・デジタル雑誌ビジネス実態調査報告~」電流協オープンセミナー https://aebs.or.jp/seminar20200225.html  鷹野凌が、植村八潮氏(専修大学教授、日本出版学会会長)、矢口博之氏(東京電機大学理工学部准教授、日本出版学会出版デジタル研究部会部会長)、星野渉氏(文化通信社専務取締役、特定非営利活動法人本の学校 理事長)とともに登壇します。一般は参加費3000円ですが、HON.jp正会員の方は無料で参加できます(先着5名まで)。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  お知らせ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ HON.jpのポッドキャストを始めました。 https://anchor.fm/honjp  “2020年は音声コンテンツ市場が拡大する!” ……なんていう予想をしておきながら、自身でなにもしない手もありません。「Anchor」を使って、 HON.jp の Podcast を始めてみることにしました。  制作の都合上、内容的にはいまのところメールマガジンの1週遅れとなります。現時点で「Anchor」と「Spotify」には配信済み。Google Podcasts や Apple Podcasts などにも、いずれ配信されるはずです。お楽しみに。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  会員申込みや寄付などのお願い ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  NPO法人HON.jpではこのメディア事業以外に、セミナー・講習会や出版創作イベント「NovelJam」の開催といったイベント事業、出版事業などを行っています。こういった当法人の事業全般を賛助する会員(個人/法人)を、随時募集しています。会員にはさまざまな特典をご用意しています。また、寄付も受け付けております。本(HON)のつくり手をエンパワーするNPO法人HON.jpの活動は、みなさまのご支援のおかげで継続できています。いつもありがとうございます。 ◆ NPO法人HON.jpの賛助メニューについて https://hon.jp/news/supporter ◆ NPO法人HON.jpへの寄付受付窓口(Syncable) https://syncable.biz/associate/honjp/donate/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  広告掲載のご案内 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  HON.jp News Blogは、これからも本(HON)を作ろうとしている人々に、国内外の事例を紹介し、デジタルパブリッシングを含めた技術を提供し、意見を交換し、仮説を立て、新たな出版へ踏み出す力を与えるメディアです。運営は、NPO法人HON.jp メディア部会が行っています。このメディアへの広告掲載は、随時募集しています。当メルマガへの広告掲載も可能です。詳しくは下記のリンク先をご覧ください。 ◆ 広告掲載のご案内 https://hon.jp/news/ad ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  情報提供のお願い ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  HON.jp News Blogでは、本(HON)のつくり手をエンパワーする情報を募集しています。プレスリリースや発表会・イベントなどの情報提供や、掘り下げて欲しいネタの希望など、気軽に当メールのアドレスへお寄せください。匿名でのタレコミは、下記のリンク先からどうぞ。 https://hon.jp/news/tipster ------------------------------------------------- 発行人:NPO法人HON.jp 編集人:HON.jp News Blog編集長 鷹野凌 mail: honjp@aiajp.org https://hon.jp/news/ 配信数:2601通 -------------------------------------------------  このメールマガジンは CC BY-NC-SA 4.0でライセンスされています。転送歓迎。ウェブなどへ転載する際は、HON.jp メールマガジンが出典であることを表記するのと同時に、HON.jp News Blogへのリンクを張っていただけると嬉しいです。 https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/deed.ja 正しく表示されない場合はこちら このメールは、NPO法人HON.jpからのメール配信をご希望された方に送信しております。今後も引き続きメールの受信を希望される方は こちらをクリック してください。 今後メールの受信をご希望されない方は、こちらから購読停止手続きが行えます 本メールは honjp@aiajp.org よりxxx@xxx 宛に送信しております。 関町北3-3-12 NSビル201, 練馬区, 東京都 177-0051, Japan 全てのメーリングリストから配信を停止する。 配信停止 | 登録情報更新 | このメールを転送する | 迷惑メールと報告する