【EPUB有料連載リンク】第16回 コンピューター革命の今 — ジェリー・パーネル/訳・林田陽子「新・混沌の館にて」

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※いつもhon.jp DayWatchをご覧いただきましてまことにありがとうございます。

 いつもご覧いただいております読者の皆さまへの御礼も兼ねまして、昨年9月から週1回程度、IT書籍の翻訳家として有名な林田陽子氏が個人で権利取得・有料配信スタートしました米国ITコラムニスト・ジェリー・パーネル氏の「新・混沌の館にて」を冒頭部分のみ抜粋して掲載しております。

 業界関係者の方は、EPUBを使った個人による新しい電子出版モデルの一例として、研究の参考にしてみてください。—hon.jpシステム部

12月コラムから

コンピューター革命の今

私は、今年、CESに行くべく調整している。だから、うまく行けば1月コラムはそこから送ることになるだろう。展示会場、実際にはプレスルームからいくつかのレポートを送れるはずだ。

コンピューターの性能の指数関数的な増大から、どのようなユーザー向け製品が出てきたか確かめるのは興味深いだろう。ムーアの法則は、チップ設計を観察した単純な結果だった。チップに搭載できるトランジスターの数は、指数関数的に増える。それはコンピューターの性能に関する一般的な評価へと発展した。それを表現する多くの方法があるが、最も一般的なものは、コンピューターの性能は1年半ほどで2倍になる、というものだろう。これは一般的な観察と予測と一致する。だが、ユーザーの使い心地は説明していない。我々のマシンは毎年2倍もよくはならない。かなりよくなって、使いやすくなり、常に向上している、とは言えるが、せいぜいそれぐらいの表現しかできない。

それでも、コンピューターは向上している。我々は、昔、誰もが初期の時代に夢見た「ユーザー・フレンドリーな」コンピューターという目的は達成していない。しかし、コンピューターは今はもうユーザーをてこずらせるものではなくなった。ミニーおばさんは今ではコンピューターを使うことができ、おばあちゃんは孫の静止画と動画の両方を即座に手に入れることができる。商取引はどんどんインターネットに移行していて、出版業では革命が進んでいる。これこそ指数関数的ではないか?我々の使い心地は毎年2倍になるとは思えないが、5年前よりも格段に向上している。

【つづきは「新・混沌の館にて」サイトで http://www.sciencereadings.com/

購読者のコメント

7月一杯6月コラムを無料公開して、中旬からEPUB版の提供も開始した後、7月の最終週に7月コラムの前半を公開すると同時に、購読の受付を開始しました。

無料試読期間中に更新案内メールを配信していましたが、配信していた読者は受付け開始後にすぐに購読手続きをしてくださいました。

ほとんどの方がコメント欄にメッセージを書いてくださいました。雑誌掲載時に愛読していた方が多く、読み続けられることを喜んでいます、とのことでした。中には無料サイトに移っていたことを知らず、数年ぶりにまた読み始めてくださった方もありました。やはり、iPadで読めるのがうれしいというコメントも何件かありました。

この計画を始めるとき、出版社ではなく、私個人が直接販売するものを購読してもらえるものかどうか、大変不安に思っていました。金銭のやりとりをすることなので、私自身も何かトラブルが起こるのではないかと非常に心配していました。もちろん、支払いや解約、返金の規約も設けましたが、幸い、今のところ大きな問題は生じていません。

しかし、最初の購読者は十数人でした。

この後、いくつかのIT系のサイトにこのコラムの継続のことが取り上げられたり、このhon.jpにリリースを出していただいたりするたびに、一時的にそれを見た方が購読して、少しずつ増えてはいきましたが、やはり個人サイトでは認知が上がりません。

暑い夏のさなか、一人で翻訳とサイトの運営をこなすのにおおわらわでしたが、何か販促の方法を考えなければならないと感じていました。もともと、自分で販売するのは難しいと思っていました。

それでも、購読者の方々の温かいコメントは、本当に励みになりました。仕事の合間に、何度も読み返していました。n

問合せ先:新・混沌の館にて」サイト http://www.sciencereadings.com/

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